【住宅性能表示制度とは?その意味や概要「住宅性能評価書」について】
「住宅性能表示制度」とは、その名の通り「住宅」を評価し性能を表示することを意味し、住宅性能の相互比較ができるよう定められた制度です。
この記事では、そんな「住宅性能表示制度」の意味や概要、評価を可視化する「住宅性能評価書」についてご紹介します。
簡単に住まいを比較できるように定められた制度なので、これから住宅の購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
住宅性能表示制度とは?その意味や概要について
「住宅性能表示制度」とは、平成12年4月1日に施行された制度で、住宅の品質確保の促進等に関する法律「住宅品質確保促進法(品確法)」によって定められた「日本住宅性能表示基準」が共通のルールとなっています。
住宅性能の評価は、国交省に登録された第三者機関「登録住宅性能評価機関」が申請に基づいて行い、評価を行った結果を「住宅性能評価書」として交付しています。
評価基準は元々、下記の10分野34項目(新築は10分野32項目)で行われていましたが、省エネルギー基準の見直しなどに伴った改正が行われ、平成27年4月(一部平成26年2月25日)より、現在の必須項目は*印の4分野9項目となっています。
分野ごとに評価内容や項目数が異なり、評価の対象に応じて等級やパーセンテージ、濃度測定など、数値化されるものの表記も変わります。
<評価項目10分野>
① 構造の安定に関すること(*必須)
② 火災時の安全に関すること
③ 劣化の軽減に関すること(*必須)
④ 維持管理・更新への配慮に関すること(*必須)
⑤ 温熱環境に関すること(*必須)
⑥ 空気環境に関すること
⑦ 光・視環境に関すること
⑧ 音環境に関すること
⑨ 高齢者等への配慮に関すること
⑩ 防犯に関すること
住宅性能表示制度とは?その意味や「住宅性能評価書」について
「住宅性能評価書」は「設計住宅性能評価書」と「建設住宅性能評価書」2種類に分かれています。
「設計住宅性能評価書」は、設計段階の図面を評価し、その結果をまとめたものです。
「建設住宅性能評価書」は、施工中から完成までに現場を数回検査し、評価結果をまとめたものです。
「住宅性能評価書」には、住宅の品質確保の促進等に関する法律「住宅品質確保促進法(品確法)」に定められたマーク表示があり、「設計住宅性能評価書」か「建設住宅性能評価書」かで、マークのデザインが異なるため、どちらの評価を受けているのかが分かりやすくなっています。
「住宅性能表示制度」を受けるためには費用が発生し、相場は約10~20万円といわれています。
しかし、地震保険の割引や住宅ローンの控除など、費用が発生する分メリットも多く、評価書にある性能を満たしていない場合など、購入者は販売者に修補等を要求することができるため、住宅購入時の安心感にも繋がります。
まとめ
「住宅性能表示制度」の意味や概要、「住宅性能評価書」について紹介しました。
住宅性能表示は任意の制度ですが、上手く活用すれば、住宅性能を簡単に比較できるだけでなく、地震保険の割引や住宅ローンの控除などを受けることも出来るので、気になる方は住宅購入の際に相談してみるのもおすすめです。
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